時代はどう変わっていくのだろう?
「デジタル × 経営」“ICTを駆使した経営”へ。
私たちの現代社会は、あらゆる要素がデジタル化され、AIやロボットの力を借りて人間がより快適に活力に満ちた生活を送ることができる社会 『Society5.0』 に向かい、多くの変化が求められています。そんな変化の激しい現代社会に対応するため、多くの企業はデータとデジタル技術を活用して、製品やサービス、ビジネスモデル、組織などを変革し、他社との競争を有利に進めていく『DX』(デジタルトランスフォーメーション)を推進しています。
また、経済産業省もDXを取り入れた優良な企業戦略・経営を実践する事業者に対し、「DX認定制度」のサポートを行うなど、DX化を強く推進しています。
DXがもたらす企業経営の変化
STEP 1アナログからデジタルへ
ICTの力を駆使し、業務変革を図り、生産性(労働者一人あたりの成果・労働者1時間あたりの成果)などを向上させます。
STEP 2組織やプロセスのデジタル化
地震や津波などの自然災害をはじめとする予測困難な非常事態が発生する可能性がある日本。
さらに企業は新型コロナウイルス感染拡大を経験し、業務を停止することなくビジネスを継続できる体制を構築することが必要となりました。また、多様性を求められる現代における働き方改革など組織やプロセス全体を変革することが求められています。
STEP 3デジタル化による革新的なイノベーション
企業が事業を行っていく上で、競合他社との競争は避けられません。他社との競争を有利に進めるためには、市場の中で競争優位性のあるポジションを獲得することが大切です。そのため、AI(人工知能)・ビッグデータ・クラウド・IoTなど、DXの導入により顧客のニーズを満たす価値の創出や新たなビジネスモデルが生まれています。
デジタル化による業務内容の変化と新たな注目職種
総合職・事務職
文書管理のデジタル化をはじめ、テレワーク環境の整備などデータ活用体制の構築が期待されます。業務の自動化で大幅に作業効率がアップし、手作業によるミスも防げるようになります。リモートワークで出社の必要がなくなり、オフィスも必要なくなることでコスト削減にもつながります。
営業職
「経験がものを言う!」「足で稼ぐ!」といったこれまでの営業活動。感覚的に行われていた営業活動は、変化が早い現代では“経験や勘で予測する”には限界があります。データ分析で見込み顧客を絞り込み、受注確度を高めることもできます。また、オンライン商談で営業エリア拡大も期待できます。
企画職
アイデアをカタチにしていく企画職。商品開発では、顧客にどのような価値を提供できるかがカギとなります。さまざまな角度からのデータ分析で顧客ニーズを即座に察知することでヒット商品を生み出すだけでなく、顧客が興味を持ちそうな商品が分かれば、新規顧客開拓のコスト削減にもつながります。
データサイエンティスト
データサイエンティストとは、ビッグデータなどから膨大な情報を整理・分析し、経営をサポートする職種です。ビッグデータの重要性が高まっている現在、データサイエンティストの需要はさらに高まっていくと言われています。活躍できる業界は幅広く、あらゆる業種や職種に必要な人材になっています。
今後、企業で働くために必要とされること
激変の時代を乗り越えるために時代を先読みし、これからの時代を生き抜く力を身に付ける。
“デジタル”は理系の勉強をしている人だけのスキルではなくなっている!?
一般企業の事務職や営業職、企画職などの実務でよく行われる統計やマーケティング、広報活動など。ここ数十年のテクノロジーの進化は、これらに革命をもたらしました。これまでのマーケティングや広告宣伝活動では「大きな看板広告、人々の目に留まるインパクトのあるTVCM、風変わりなキャッチフレーズ」など、どこか文系・アーティスト的要素が強い領域でした。しかし、現在ではその文系要素に加え、理系的統計思考(数字が読めること)が不可欠になってきています。今後、さらなるテクノロジーの進化によってAI(人工知能)などから得たデータを基に社会の仕組みを駆動させる「データ駆動型社会」へと移行していくと言われています。
そこで現在一般企業で求められる資質は、文系思考・理系思考両側面が必要であり、これからの時代は 「文系思考と理系思考の融合」 を経たバランスのとれた人材が求められていきます。
“DXの推進”は経営者だけの問題ではなくなっている!?
DXは全社的な改革が必要となるため、いくら経営者がDXのビジョンを明確にしても、社員の理解や知識がなければ進めることができません。現在は、社員のICT知識不足や理解不足によりDX推進されていない企業が多く存在し、課題となっています。
そこで、DXの推進に向けて、デジタル人材(最新のデジタル技術を活用して、企業に新たな価値を生み出す人材)を増やすことを目的に、社員に対し教育を実施している企業も多くみられます。
これからの時代は、企業で働く全社員がICTの知識を持ち、DX推進を理解することが必要不可欠となっていきます。
これからの時代に求められる人材が変わっている!?
今、企業が必要としている人材は、ICTの知識・技術を持った人材に加えて、「現場力」を持った人材が求められています。これからの時代はさらに、経営課題を解決まで導ける課題解決スキルをはじめ、具体的な企画を立てるスキル、全体をまとめながらプロジェクトを成功に導くためのマネジメント力、そして、顧客のニーズを察知し要望に対応するコミュニケーション力も求められていきます。
また、一般企業では地域社会と連携している企業も多く、地域社会の課題解決における知識や技術を持った人材も求められていきます。
必要とされる知識・スキル
POINT 1ICT知識・技術
AI(人工知能)・データサイエンス・クラウド・情報セキュリティなどに代表されるICTの知識から、ICTを利活用したデータ分析などの技術まで必要となります。
POINT 2経営・ビジネス知識
企業が経営を行うために必要な経営資源“ヒト・モノ・カネ・情報”。その重要性を知ること、そして経営の知識として経営学、会計学、商学、簿記など基礎から応用まで幅広い知識が必要となります。
POINT 3経営の課題解決力
マーケティングからICTを使ったデータ分析、分析結果をエビデンスとした経営戦略の立案、経営課題の解決力などが必要となります。
POINT 4地域社会の課題解決力
地域の課題解決や魅力向上を推進するため、地域社会のニーズや要望をとらえるコミュニケーション力と課題解決に向けた実践力が必要となります。
新設デジタル経営学科【大学併修】
4年制/定員25名
「デジタル」×「経営」でこれからの時代に求められるオフィスワーカーへ
経営に必要な知識を基礎から学ぶとともに、ICTを利活用する知識や技術を身に付け、これからの時代に求められる文理融合型のオフィスワーカーを目指します。また、帝京平成大学 人文社会学部 経営学科(通信教育課程)の併修修了により学士(経営学)の学位が授与されます。
目指す職種
- 総合職
- 一般事務
- 営業
- 企画
- 経営企画
- マーケティング
- データサイエンティスト 他
取得を目指す資格
- ITパスポート試験
- 情報セキュリティマネジメント試験
- データサイエンティスト検定
- ファイナンシャル・プランニング技能検定(2級)
- 日商簿記検定試験(2級)
- MOS(Word/Excel)
- TOEIC 他
ー ICT力を持ってこそさまざまな経営課題の解決、イノベーションを起こすことを実証する ー
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